一億総BOP化と情報の反響室

標準

10数年前に言われていた「ネット=情報の反響室」という概念は一時期否定されたかに見えたが、どうもLINEなどを使っている今の10代の行動を見ている限り、情報の反響室現象は、これからの5年、10年のうちに徐々に表れていくんじゃないかなーと思う。

「多様な価値観の人と関係することで自分の価値観を広げていく」ということが、もはやどれだけの若者の共感を呼ぶというんだろうか。

健康で文化的な生活を享受するには十分以上に発展し、自分が愉しむために必要なものが自動的に提供されるようなシステムが完成されつつある現代社会において、広い意味での「社会」と本当に関係して生きていく必要のある人なんてごく一握りでしかない。

大多数の人にとっては、「自分に明日の糧と今日の享楽を提供してくれる」社会システムの一部を利用すること以上に、「社会」と関わる必要はなく、むしろ「社会」の全体像を知らないからこそ自分の現状に疑問や不安を抱くことなく幸せに生きていけるはずなんだ。

だから、社会と関わることを求められる一握りの人以外にとっては、目を閉じ、耳を閉じ、自分が幸せになれ言葉だけを永遠に繰り返してくれる矮小化された世界(反響室)に閉じこもることこそが、精神的な幸せを得る一番の方法であることに疑いはない。

であるのだから、そういう人たちを慰めるために、ネットがこれからどんどん情報の反響室としての性質を帯びてくるのは当然なのだろうと思う。うむ。

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